結婚式

イメージ=結婚式正式に婚約が成立したら、結婚式の準備です。結婚式は相応の費用と事前の予約などが必要なので、早めに準備に取りかかりましょう。

挙式・披露宴の主役はもちろん当人たちですが、結婚する2人のご両親にとっても大きな行事です。日本では古くから家と云えの結びつきの意味合いが強く、今でもそれは残っています。

披露宴は、今までお世話になった人に「結婚を報告し、今後の指導や助力を願う場」という意味があるため、双方の両親の関係者を招くことが多いので、2人の希望だけではなく双方の両親の意向にも配慮しましょう。

最近では挙式や披露宴とも多様化してきているので、どの様なスタイルがあるのかを調べて、2人らしく両親やご招待した方々からも祝福されるスタイルを相談して決めるようにすると良いでしょう。

結婚までの日程(スケジュール)の一例

6ヵ月前

  • 婚約(結納・会食など)
  • 結婚式のスタイルの相談
  • 仲人の決定(挨拶・依頼)
  • 挙式日の決定
  • 式場・披露宴会場の下見や予約
  • 新居についての相談
  • 婚約指輪の購入
  • 勤務先の上司の婚約を報告
  • 新婚旅行の計画
  • 婚礼衣装(スタイル)の決定

4〜5ヵ月前

  • ブーケ、ブートニアの手配
  • 新婚旅行の予約
  • 新居探しや新居の家具の下見
  • 衣装をオーダーする場合は注文

3ヵ月前

  • 列席者リストの作成
  • 案内状の作成
  • 衣裳の予約
  • 新居の決定
  • 新婚旅行で海外へ行く場合はパスポートの用意
  • 引き出物の決定と注文

1〜2ヵ月前

  • 案内状の発送
  • 披露宴の料理や演出の決定
  • 司会者の依頼と打ち合わせ
  • 世話役の依頼(受付、接待などと打ち合わせ)
  • 祝辞・余興の依頼
  • 式場との打ち合わせ
  • 媒酌人宅への挨拶

退職する場合は、

  • 退職願の提出
  • 勤務先への結婚届と休暇届
  • 新生活用品を購入
  • 新居の決定・引越しの計画または依頼
  • 電話新設・移転の手続
  • 遠方からの列席者の宿泊施設を予約

1ヵ月前

  • 案内状の戻りチェック
  • しおりの作成
  • 結婚費用の用意
  • 二次会会場の予約
  • 和装のかつら合わせ
  • 新居のガス・電話・電気・水道の使用開始日を連絡

1週間前

  • 衣裳・小物などの最終確認
  • 引越し完了
  • 発起人最終打合せ
  • ブーケの搬入・到着時間の確認

前日

  • 婚姻届提出
  • 会場スタッフと最終確認

結婚式当日

  • 新婦到着(挙式2時間30分前)
  • 美容・着付開始
  • 新郎到着(挙式1時間30分前)
  • ご両家到着/ご媒酌人ご夫妻到着/ご親族到着
  • 挙式リハーサル
  • 参列者挙式会場入り/挙式
  • 発起人到着
  • 発起人代表・司会者・会場担当者の最終打合せ
  • 受付の設置準備・最終確認
  • 親族記念撮影(集合写真)/親族紹介
  • 披露宴受付開始/列席者披露宴会場入り
  • 披露宴
  • ご両家はご媒酌人夫妻へお礼
  • 発起人は二次会会場入り
  • 発起人代表・受付担当者は会場に預けたご祝儀をご両家へ渡す
  • 挙式・披露宴の精算/二次会

結婚式の形式

現在一般的に行われている結婚式を大きく分けると4つの形式があります

  • 神前式
    神前で三三九度の杯を交わし、玉串を捧げ、結婚を誓う。
  • キリスト教式
    讃美歌または聖歌の流れる中、聖壇の前で結婚を誓い、指輪を交換して誓いのキスを交わす。
  • 仏前式
    夫婦になるのは前世からの因縁という考え方から、先祖に感謝し仏前で結婚を誓う。
  • 人前式
    親族や友人、親しい人たちを証人として結婚を誓う。

※神前式、キリスト教式、仏前式はすべて宗教による式。人前式のみが宗教によらない式となる。このほか宗教によらない式としては、日本で古くから行われてきた自宅婚式や欧米で多く見られる届出婚式がある。

しゃれたイメージのキリスト教式は人気の高い形式ですが、協会で挙げる場合は、基本的には事前にキリスト教徒としての学習が必要で、教会によっては、日曜礼拝への参加や、特別の講義を受けなければならないため、多忙な人にはかなりの負担になることもある。

ムードだけで選ばずに、各形式の特徴をよく理解し、自分たちらしく、そして心に残る形式を選ぶようにしよう。

式次第

神前式(※式次第は、挙式場により若干異なります)

古くから日本人の生活の節目ごとにかかわりをもってきた神社。齊主(神主)が司る中、新郎新婦が玉串(たまぐし〉拝礼などを行うことによって神々に2人の結婚を報報告します。玉串拝礼のほか、三三九度の杯や巫女舞いによる奉納などは神前結婚式ならではの儀式です。

  1. 参進(さんしん)
    新郎新婦、媒酌人ご夫妻、両家親族の順に式場に入場します。
  2. 着席
    新郎新婦は前方中央の席に神前に向かって座ります。右側に新郎、左側は新婦。新郎側の両親・親族は右側に、新婦両親・親族は左側に互いに向き合うように付きます。媒的人は新郎新婦の後方に座ります。
  3. 修祓(しゅばつ)
    神事に従う前に身を清めるおはらい。一同起立して頭を下げます。
  4. 祝詞奏上(のりとそうじょう)
    結婚の報告と神々の加護を願う祝詞が奏されます。一同起立して頭を下げます。
  5. 神楽
    「式神楽」を奏し、巫女舞の奉納が行われます。
  6. 誓盃の儀
    一般的に三三九度の杯といわれる儀式です。新郎新婦が小・中・大の三つ重ねの杯で交互に九杯お神酒を飲み、夫婦の契りを結びます。第一献は小さな杯を使い、新郎、新婦、新郎の順に巫女がお神酒を注ぎます。第二献は新婦、新郎、新婦、第三献は大きな杯を使い第一献と同じ順となります。お神酒は、最初の二口は口を付ける程度、三口目でいただくようにします。
  7. 指輪の交換
    指輪の交換を希望される場合に行います。あらかじめ渡しておいた指輪を巫女が持ってきます。新郎新婦か交互に左手薬指にはめます。
  8. 誓詞奏上(せいしそうじよう)
    「誓詞」とは新郎新婦の誓いのことば。新郎が「誓詞」を読み、最後に自分の名前を名のります。続いて新婦も名前を名のります。
  9. 玉串拝礼
    「玉串」とは、榊の小枝に四手を付けたもので、神と人の意をつなぐ役目をするものと言われています。新郎新婦はこの玉串を持って、これを捧げ、「二礼、二拍手、一例」の作法で拝礼をします。新郎新婦に続いて、媒酌人夫妻、両家親族代表の順に玉串拝礼を行います。
  10. 親族盃の儀
    親族固めの杯。親族に配られた杯に巫女がお神酒を注ぎます。媒酌人の発声で一同杯をあけます。
  11. 齊主挨拶
    齊主(神主)がお祝いのことばを申し上げます。
  12. 退場
    参進と同様に社殿を退出します。

教会式(※式次第は、挙式場により若干異なります)

キリスト教は大きくプロテスタントとカトリックの2つの宗派に分かれ、結婚のとらえ方も異なります。プロテスタントでは、結婚は2人の愛情が基本。何時にそれが神と周囲の人々から祝福されるものでなければなりません。

一方、結婚は神が人間に課した義務であるととらえ、より厳粛なものとされているカトリックでは、教会での挙式を信者以外に認めません。プロテスタントでは信者以外でも教会で挙式を行うことができます。

  1. 新婦入場
    祭壇に向かって右側に新郎側、新婦側の参列者は左側になります。新郎は祭壇右手に立ち、新婦・(新婦の)父親の入場を待ちます。礼拝堂内に前奏(結婚行進曲)か奏されたら、新婦と父親が、新郎の待つ祭壇ヘバージンロードをゆっくり進みます。
  2. 賛美歌
    祭壇の前に新郎新婦かそろったら、賛美歌を斉唱。
  3. 聖書
    牧師が聖書の中の結婚に関する一説を読みあげます。祈祷(きとう)、イエス・キリストに祈りを捧げます。
  4. 式辞
    牧師が、この結婚が正当であることを神と証人の前で確認し、結婚式の意義について説きます。そして、夫、妻に対する教えを伝えます。
  5. 祈祷
    神に祈りを捧げます。
  6. 誓約
    神を前に、新郎に妻を愛し続ける決意を問います。新郎は大きく「はい、誓います」と約束します。同じように新婦にも誓約を求めます。
  7. 指輪交換
    牧師があらかじめ預かっていた指輪を新郎に渡します。新郎は、新婦の左手薬指に指輪をはめます。同じように新婦も新郎の左手薬指に指輪をはめます。
  8. 結婚証書
    新郎新婦が結婚証書にサインをします。
  9. 宣言
    新郎と新婦が手を重ね、その上に牧師が手を置き、祈祷を捧げます。祈祷が終わると、新郎新婦の手を解き、参列者の方に向かせ、結婚の成立を宣言します。
  10. 賛美歌
    賛美歌を斉唱します。
  11. 祝祷
    神に祈りを捧げます。
  12. 新郎新婦退場
    新郎新婦は腕を組んで退場。

仏前式(※式次第は、宗派によって形式にも多少の違いがあります)

仏前結婚式は、「2人の結婚は生まれる以前から因縁づけられていた」という主旨で行われ、仏前で夫婦の誓いをして祖先に報告し、その因縁を仏に感謝することにあります。

仏に結婚を誓い、先祖の霊に報告する仏前式の挙式は、寺院や菩提寺、または僧侶を家に招いて行うのが一般的で、指輪の交換のかわりに、念珠(数珠)の授与の儀と、僧侶の法話が仏式の特徴的な式次第。神前式の三三九度にあたる誓杯の儀の後、列席者全員に杯が配られ、飲み干したあと一同揃って仏前に合掌する、家族固めの祝杯の儀で挙式が完了。挙式当日に実家と嫁ぎ先の仏前にお参りすることもあります。

  1. 参列者入堂・着席
  2. 新郎新婦入場
  3. 司婚者入場
    まず、本尊に向かって右側に、新郎側、左側に新婦側の両親・親族・来賓が入場して着席する。つづいて、新郎が媒酌人に付き添われて入場し、新婦は媒酌人夫人に付き添われて左側の扉から入場し、中央で両方が出会い正面の礼盤(本尊前にある壇)の前に進む。
  4. 司婚者、敬白文(けいびゃくもん)朗読
    新郎新婦が入場すると、司婚僧が入場して、礼盤に登り、ご本尊に向って結婚式が行われる旨を報告する敬白文を読みあげる。この間、新郎新婦は、頭を垂れて聞き、参列者一同は起立して聞く。敬白文とは、ご本尊に敬って申し上げる文で、「本日ここに、2人の男女がみ仏のお導きによって、夫婦の契りを結び、とこしなえに偕老の契りを誓う」ことになった旨を報告する。
  5. 新郎新婦に念珠授与
    新郎新婦は、媒酌人の案内で司婚僧の前に進み、向い合って着席する。司婚僧は、仏前に供えてある念珠(数珠)のうち、白いリボンのついた方を新郎に、赤いリボンのついた方を新婦に授け、新郎新婦はこれを両手で受ける。
  6. 司婚者、司婚の辞朗読
    念珠の授与が終わると、司婚僧は、新郎新婦に誓いを求める。この誓いにより司婚者は、参列者一同に婚儀の成立を認める旨のことばを朗読する。
  7. 誓詞朗読
    司婚の辞が終わったら、これをうけて、媒酌人が新郎新婦に代わって誓詞を朗読する。この誓詞は、宗派や寺院によって異なるが、それぞれ名前の部分を補って朗読する。
  8. 新郎新婦の焼香
    新郎新婦は、ともに念珠を左手に下げて、右手で焼香して合掌を行う。
  9. 誓盃(神式の三三九度の盃にあたる)
    新郎新婦は、誓盃を受ける。酌人の酌で、一の盃、二の盃、三の盃を受け、新郎の盃を新婦の両親、親族に順次受け、新郎のほうから運んだ盃は媒酌人へ、新婦のほうから運んだ盃は媒酌人夫人に、それぞれ盃をおさめて誓盃を終わる。
  10. 司婚者祝詞
  11. 司婚者退場
  12. 新郎新婦・参列者退場
    司婚僧から祝辞がのべられ式が終わり、新郎新婦を先頭に参列者一同退場する。なお仏前での式は、正式には新郎新婦の焼香までで、誓盃は司婚僧が退席してから行う場合もある。

人前式(※この式次第は、人前式の一例です)

神様ではなく、参列弟に2人の愛を誓うスタイル。宗教色はもちろん、形式や場所、式次第にも決まった形はありません。ただし、参列者の方々全員が立会人となるので、指輪交換、結婚証明書などが終わった後は参列者に披露し祝福の拍手を受けます。

披露宴会場内で行われたり、ホテルのロビーやアトリウム、ガーデンなどでも行われます。式は15分〜20分程度。引き続き披露宴、パーティに移行しやすい場柄で行うケースがほとんどです。

  1. 新郎新婦入場
    司会者が挨拶し、人前結婚式の説明をします。司会者の合図とともに新郎新婦入場。列席者(立会人)一同は拍手で迎えます。
  2. 開式の辞
    司会者が開式のことばを述べます。その後、司会者または立会人代表が新郎新婦の紹介を行います。
  3. 誓いのことば
    新郎新婦はあらかじめ用意した誓いのことばを読み上げます。お二人が誓いのことばを読み終えたら、列席者が拍手で祝福。
  4. 指輪の交換
    新郎新婦が互いに相手の左手薬指に指輪をはめます。指輪の交換が終わったら、新郎新婦そろって左手の甲を列席者の方に向け披露します。
  5. 誓いの口づけ
  6. 結婚証明書サイン
    新郎新婦、立会人代表か結婚証明書にサインします。
  7. 結婚証明書提示
    署名が済んだ結婚証明書を、立会人代表が列席者に披露します。
  8. 結婚承諾宣言
    結婚証明書提示に続き、立会人代表がお二人の結婚を承諾宣言します。
  9. 承認の拍手
    立会人である列席者一同、祝福の拍手をします。
  10. 退場
    司会者より閉式のことばがあります。引き続き披露宴に移行する場合は列席者の拍手の中、新郎新婦が中退場します。退場しないで引き続き披露宴を行う場合は、新郎が新婦のベールを外し、結婚式の完了を表します。

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